カレンダー2015中面(読売新聞社 西部版)
2015年 02月 19日
各月をどんなテーマで、どんな植物でまとめるか・・・。しばらくの時間は植物について調べる事に費やされます。「調べる」という作業、これがイラストレーターの仕事の中でも楽しい段階♬
それから鉛筆ラフをおこし、幾度かの直し&修正の後、OKが出たものから色を付けて行きます。
1月:庭にツバキがあれば、玄関脇に置いた花器に飾ってお正月のおもてなしに
(他にマツ・センリョウ)
2月:春告げの花「雪割草」をブロカント(フランス語で古道具)に植えておしゃれに演出
こちらがラフスケッチ。彩色予定の色は色鉛筆で描き込んでおく。
3月:チューリップを小さな草花と混植するとナチュラルな雰囲気のガーデンに
(他にスノードロップ・わすれな草・ビオラ・クリサンセマム)
4月:オベリスクに数種類のクレマチスを絡ませると豪華なコンビネーションに
(父は「クレマチス」でなく、「てっせん」と呼んでいました。茎が本当に鉄線・・・つまりワイヤーみたいなのです。)
5月:トレリスに2種類のつるバラを組み合わせて、よりロマンティックに
6月:色鮮やかなダリアをさらに引き立てる思い切った色のガーデンフェンス
7月:夏の暑い日に、葉っぱの間を抜けてくる風は涼しく、天然のエアコンのよう!
(アサガオ)
8月:夏の庭に涼を呼ぶグラウンドカバープランツ(ギボウシ・アシュガ・ヤブラン・
ユキノシタ・シャガ・ラミウム・シダ)
下描きはこちら・・・。シャガ以外はウチの庭にある植物たち。水道も我が家のものがモデルです。水受けには素焼きの鉢を利用しています。
9月:花と野菜をいっしょに植える秋のポタジェ(フランス語で家庭菜園)は目と舌で楽しめる
(ルバーブ・ロメインレタス・紫キャベツ・リーフレタス・ジニア・マリーゴールド他)
下描きで大体の構図と植物を決めたけれど、フィニッシュでは若干植物を変更しました。
10月:秋の庭は花の美しい宿根草や多年草をメインに明るく演出
(野ボタン・宿根サルビア・シュウカイドウ・ゼフィランサス・コスモス)
11月:庭はもう一つの部屋。植物の少ない季節には飾り棚を置いて収納も楽しんで
(アイビー・サンセベリア・グリーンネックレス他)
12月:下を向いて咲くクリスマスローズは花台やテーブルなどの上に置いて